TCH(Tooth Contacting Habit;歯列接触癖)とは、
覚醒時、持続的に上下歯列を一部もしくは全部を接触させる癖のことです。
くいしばりや歯ぎしりなどの強い力とは違い、弱い力が持続的に作用することで顎関節や咀嚼筋群に負荷がかかり顎関節症の原因の1つになると言われています。
顎関節症以外にも、咬耗・くさび状欠損・知覚過敏・咬合痛・歯根破折・修復物脱離/破損・歯周病・カリエス・骨隆起・歯の圧痕などとの関連が考えられています。
また肩こり・頭痛などの全身症状との関連もあるようです。
TCHは無意識に起こる癖なので、自分で気を付けることは困難です。また、外からはわからないので周囲の人に指摘してもらうこともできません。
そこで、強制的に気付き、歯を当てていないかチェックするようにします。
当てていたら歯を離し脱力、息を吐くようにしたりします。
それ以外の時間は歯を離すことは意識しないように・・・かえってストレスになりTCHが増加してしまいます。
続けていると1~2週間で歯を当てていることが減少、そして徐々に歯が当たったら離す癖が身についてくるようです。
このプログラムはTCHという癖に対抗する別の癖を獲得することが目的です。
気になる点などございましたらご相談ください。
ひらい歯科医院 白石秋子